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耕畜連携による資源循環を支える穂肥のマップ連動可変施肥実施

2024.07.31

新温泉町の戸田営農は、経営面積13.5haのうち兵庫北錦など酒米9.0haの栽培に取り組んでいます。

高齢化による労働力不足と高温障害による酒米の品質劣化を背景に、令和4年よりスマート農業技術のうちマップ連動可変施肥(ザルビオの施肥マップと無人ヘリによる穂肥施肥技術)の導入に取り組んでいます。

今回、令和6年7月2日に兵庫北錦の水田12筆5.7haで穂肥のマップ連動可変施肥を実施しました。このうち0.7haの水田を①堆肥投入による土づくり実施 ②基肥を従来の高価な肥効調節型肥料から低コスト高度化成に変更 ③穂肥を肥効30日タイプの被覆肥料に変更した実証区に設定しました。

なお、新温泉農業改良普及センターは、穂肥(肥効調節型肥料)のマップ連動可変施肥に係る10aあたりの経費は、上記②の差額で賄えるとしています。また、7月17日現在ザルビオは7月24日の出穂を予想していますが、7月2日の幼穂長は8mmだったので、7月20日に出穂すると予想しています。

戸田営農は、令和5年より堆肥を投入した酒米兵庫北錦の収穫後の藁を但馬牛の飼育農家に提供しており、生育ムラをなくす同技術は、耕畜連携による資源循環を支える栽培技術としてもその確立が期待されています。

肥効調整型肥料の補給をする戸田営農組合の構成員