稲美町では、特別栽培米コシヒカリ「万葉の香」の栽培に取り組む3営農組合が、令和5年度より水稲の有機栽培実証に取り組んでいます。令和6年度は雑草の発生を抑える「アイガモロボ」を導入し、JA兵庫南が導入した乗用型除草機を併用した雑草対策に取り組みます。
田植え後から「アイガモロボ」を稼働させる中、1営農組合のほ場でホタルイが2葉期となったことを確認したため、除草機による除草に切り替えました。令和6年5月30日に、稲美町、JA全農兵庫、JA兵庫南、加古川農業改良普及センター、マスコミ1社が見守る中、1回目の機械除草作業を実施しました。稲美町長も現場を訪れ、作業を見学されました。
前年度の実証では、除草機は株間の除草に課題が残りました。そこで、今回は農機メーカーとオペレーターが設定を細かく調整しながら作業を進め、最終的にはかなりの草を除去する(浮かせる)ことができました。除草作業後、関係者で検討した結果、翌日から再び「アイガモロボ」を稼働させることとなりました。この取組を踏まえ、令和6年6月3日にはさらに1営農組合が除草作業を行い、同様に除草効果を確認できました。普及センターは、最終的には3営農組合の試験結果を踏まえ栽培暦の作成にも取り組む予定です。
除草機走行後の状態