三木市口吉川町の殿畑営農組合では山田錦等の省力栽培のため令和３年度より播種、防除、穂肥散布を行うドローン一貫体系を実証しており、令和５年度に新型のドローンP100Pro（XAG社）を導入しました。

今回、令和６年産の山田錦栽培に向けて、加西農業改良普及センターは５月７日（火）に兵庫県立農林水産技術総合センターと共に、ドローンによる水稲種子の散布幅や、打ち込み強度を確認する予備試験の実施を営農組合に提案し、５月14日（火）に実施しました。

予備試験では、散布幅の確認に２種類の旗を50cm間隔で交互に並べ、散布幅を目視で確認できるようにし、打ち込み強度については、バットに土を入れ、撹拌することで代かき後の田面を再現しました。

予備試験の結果、高度５ｍで約８ｍ、高度４ｍで約７ｍの散布幅である事が、打ち込み強度については、窪みは出来るがカルパーコーティング種子の大半が露出していることが確認できました。散布幅については、当初の予想と少しズレがあり、本番の播種において補正に役立つ結果となりました。

今後も、営農組合をはじめとして、地域農業へのドローン普及による農作業省力化支援は続きます。

ドローンP100Proと予備試験用の旗