令和6年5月15日(水)、南あわじ市において、JA兵庫スマート農業推進研究会の取組の一環として、ドローンを用いた水稲直播及び緑肥播種等の実証試験が行われました。実証試験では、JA全農、JAあわじ島、南淡路農業改良普及センター、生産者が参集し、ドローンでの播種時間や精度、費用対効果等について意見交換を行いました。
水稲では、コーティング種子のドローン播種及び除草剤散布を実証し、約10aのほ場一筆をそれぞれ5分及び3分で播き終わるなど、効率に関して高く評価されました。一方で、直播栽培であることから除草剤の効果にムラが出やすいことや、湛水開始時期がタマネギ生育期と重なることで隣接ほ場への漏水等の影響がないかどうか等、導入にあたっての懸念も出ました。
参加者からは、緑肥播種でも作業性について高い評価が得られた一方で、覆土鎮圧をしないため生育にムラが出ないか、鳥害に遭わないか等、引き続きの経過観察が必要という意見が出ました。
前年度に実施したタマネギ追肥及び防除におけるドローン利用に引き続いての実証試験となり、当地域でのドローン利用の可能性を探る良い機会となりました。今後の生育状況等を確認しながら播種精度や使い勝手を検討していきます。
水稲ドローン直播の様子