佐用町の株式会社S営農(以下S営農)が、ドローンを使った水稲の可変施肥に挑戦しています。可変施肥を行うために、ほ場全体の水稲生育状況の数値化と施肥量の計算が必要であるため、BASFジャパン株式会社(以下BASF)の栽培管理支援システム「ザルビオ」の導入を行いました。
ザルビオの導入にあたり、ドローン作業受託会社「エアーアシストジャパン」、光都農業改良普及センター、JA全農兵庫等が立ち合いました。導入手順として、ザルビオの機能と使い方についてBASFの社員から説明を受け、ほ場登録を行い、生育状況分析と分析結果から穂肥施肥量の計算を行いました。
7月29日(月)に「きぬむすめ」の3ほ場で可変施肥を実施しました。事前に散布する肥料を「N44」、施肥量5kg/10aを基準にザルビオで可変施肥マップを作成し、マップデータをドローン「AGRAS T50」へ読み込ませました。
当日の散布量は3ほ場ともザルビオ計算値より少ない結果となりましたが、作業を行ったエアーアシストジャパンのT氏より「ドローンの飛行ルートは実測値を用いるのと、安全距離を考慮し畦の少し内側を飛行するため、ザルビオ計測値より散布面積が少なくなる」とのことでした。
なお、光都農業改良普及センターは、スマート技術を活用した作業効率化、軽労化の支援を行うため、関係機関と連携し、光都管内の認定農業者を対象にした、ドローン防除の実演とザルビオを用いたスマート農業の事例紹介を行う研修会を、今後開催する予定にしています。