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アシストスーツ着用によるぶどう摘粒作業時の労働負荷軽減の取組

2024.10.10

加西農業改良普及センターは、加西市倉谷Mぶどう園においてぶどうの摘粒作業でアシストスーツを用いて疲労度並びに作業効率の調査を行いました。慣行区(ぶどう摘粒作業30分)、実証区(アシストスーツ着用によるぶどう摘粒作業30分)を設けて、アシストスーツは(株)ダイドーのTASK AR Type S2を着用しました。

経営主(31才)の作業では、実証区は30分あたりの処理房数で15房増の1.09倍、処理距離120センチ増の1.27倍と効率が上がりました。また、着用による、各部位の労働負担評価を10段階で評価した場合、右腕2ポイント、右手2ポイントの疲労軽減を実感されました。経営者の妻(31才)は、処理房数2房増の1.06倍、処理距離130センチ増の1.21倍、着用による身体への負担は首2ポイント左上腕1ポイントの疲労が軽減されたものの、背中1ポイント、右上腕2ポイントの疲労が増えました。

筋活動量調査は、TS-MYO社の筋電位センサーを使用し、慣行区と実証区の最終作業10分間において調査しました。筋活動量の減少値が大きいほど少ない力で腕を上げる事ができ、疲労が生じにくい状況を示します。アシストスーツを着用することで経営主の筋活動量は変わらず、妻の筋活動量は5%減となり、着用による疲労は微減しました。

経営主の感想は、アシストスーツ着用により疲労の軽減を感じられ、安価であれば購入したいとの意向でした。妻は、着用に不慣れなため動きづらさがあったものの着用に慣れることが必要だと感じていました。

アシストスーツでの摘粒作業
アシストスーツ着用時の筋活動量調査