たつの市揖保川町の金剛山集落で、集落営農法人を運営する(株)たつのアグリは、5月5日(日)にたつの市揖保川町において、水稲の乾田直播栽培の播種作業でトラクターの自動操舵技術を検証しました。
オペレーターが、対照ほ場50aと実証ほ場60aについて、手動運転と自動操舵でトラクターを操作し、播種作業を行いました。龍野農業改良普及センターが、オペレーターの作業前後の心拍数と播種工程の間隔を計測したところ、心拍数は手動運転が91BPM*1から109BPM、自動操舵が103BPMから104BPMで自動操舵の心拍数の変化が小さい結果となりました。一方、播種間隔は、手動運転が25~32cm、自動操舵が16~20cmと、自動操舵の方が狭く一定でした。直線の播種走行時間は、70秒/88mとどちらもほぼ同じでした。オペレーターに感想を聞いたところ、自動操舵はトラクター初心者の運転支援に役立つが、アタッチメントの不具合を知らせる仕組みが必要だ、など貴重な意見が得られました。
当地域では、これからも営農組織や普及センター、JA等が連携してスマート農機の実証に取り組み、水稲・麦・大豆栽培の省力化と効率化を目指します。
*1 BPM:心拍の1分間の回数を意味する
。Beat Per Minutesの略。