福岡県の農事組合法人Mを視察しました。
福岡県の水田作は、水稲・麦類・大豆を組み合わせた輪作体系が広く行われています。
県の南部に位置する農事組合法人Mは、農薬散布用ドローンや自動操舵トラクタ、自動操舵コンバインなどスマート農機を一式揃えており、非常に効果的に活用されています。
よくスマート農機は過剰装備になってダメだ、といった教科書的な話がある中で、しっかりとした経営評価に基づいた運用となっていました。
また、代表理事の方が「経営者として労働者の負担軽減や新規就農者の定着促進に投資するのは当然である」ことや、「集落営農法人は、一経営体としてしっかり経営(ヒト・モノ・カネ)のことを考えるべきだ」と強調されていました。
実際に、農業高校の新卒者を正社員として採用されており、スマート農機をフル活用した技術の伝達がなされています。
スマート農機は、それぞれの経営体がしっかり現状の課題を抽出し、経営分析した上で、導入を検討する必要があります。
(2023.1.24 (株)農社(事業受託企業)奥野)