朝来市内には、ドローンを所有している水稲大規模経営体が8戸あり、栽培の省力化のために農薬や穂肥散布作業に使用しています。
一方、朝来市内では担い手不足により大規模経営体に水稲栽培を委託する農家が増えており、受け手側の大規模経営体は、より作業の省力化を進めることが課題となっています。
そのような状況下において、Y農場はR5年度に「ドローンによる水稲湛水直播栽培の実証」に取組みました。湛水直播栽培を行うことで、育苗や田植え作業の省力化が図れ、育苗施設も必要が無いためコスト削減につながります。また、ドローンの使用機会の拡大にもつながります。
種子のコーティング種類の違いによるリゾケアタイプ(新方式)とカルパーコーティングタイプ(旧方式)で実証を行い、どちらも慣行栽培並みの収量が取れました。播種量の見直しを図るなどの一部の課題もありますが、今後、導入可能な技術としての確認ができました。
ドローンによる水稲湛水直播作業