7月9日、淡路市塩尾のH氏の果樹園において、ドローンによる防除実演会を行いました。この実演会は、果樹農家約150名で組織する「淡路市果樹協会(事務局:淡路市役所)」が主催したもので、今年度は温州みかん、中晩生かんきつ、びわを対象として計3回の実演会を計画しています。今回は6月25日の温州みかんに続く第2弾で、中晩かんを対象として実施しました。
前回の温州みかんは平坦な果樹園でしたが、今回は急傾斜の成木を対象とした散布で、薬剤のかかり具合と効能がどうなのか?参加者一同、大いに関心のあるところでした。
ドローンの操作は、岡山県にあるドローン散布事業所のF社長が地元造園業者の助っ人として登場し、DJI社製のT25を用いての実演会となりました。
F社長はT25について、粒径を手元のリモコン操作で変更できることや、この機種1台でセンシングも可能であることなど、特徴を分かりやすく説明しました。
当日は懸念されていた雨の心配もなく、無風状態の好条件下であり、水によるデモ散布ではなく、農薬を使用した散布を行いました。約3反の果樹園の散布をわずか8分(散布時間のみ)で完了出来ました。
淡路市果樹協会会員で主に中晩かんを栽培している6名の生産者が参加し、迫力ある離着陸の様子や、勢いよく散布される薬剤を興味深く見守るとともに、F社長に多くの質問を投げかけていました。実用化に向けた課題は山積していますが、参加者へのアンケート結果からも、高齢化と担い手不足の切り札として、熱い期待が寄せられています。